しま接骨院ブログ

2024.09.18

ぎっくり腰の対処法は?痛みきっかけと受診の目安、原因と予防法

突然の腰痛とは
突然の腰痛は、医学用語では「急性腰痛」と呼ばれ、腰椎の筋肉や靭帯、椎間板などに損傷が生じることで起こります。
主な原因としては、以下のものが挙げられます。

  • ・重い物の持ち上げ:重い物を持ち上げる際に、腰に負担がかかり、筋肉や靭帯を損傷することがあります。

  • ・転倒
    :転倒時に、腰を強く打ったり、ひねったりすることで、筋肉や靭帯、椎間板を損傷することがあります。

  • ・スポーツ中の怪我
    :スポーツ中に、体をひねったり、ジャンプしたり、ぶつかったりすることで、腰に負担がかかり、筋肉や靭帯、椎間板を損傷することがあります。


腰痛の原因
突然の腰痛以外にも、腰痛にはさまざまな原因があります。

  • ・慢性腰痛:急性腰痛とは異なり、数週間以上続く腰痛を指します。原因としては、筋肉や靭帯の慢性的な炎症、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症、関節炎などが考えられます。

  • ・椎間板ヘルニア
    :椎間板は、背骨の骨の間にあるクッションのような役割を果たす組織です。
             椎間板ヘルニアとは、椎間板の中心にある髄核が破裂し、外側にある線維輪を突き破って漏れ出す状態です。

  • ・骨粗鬆症
    :骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が弱くなる病気です。腰痛だけでなく、骨折のリスクも高くなります。

  • ・関節炎
    :関節炎は、関節の軟骨がすり減ったり、炎症を起こしたりする病気です。腰痛だけでなく、関節の痛みや腫れ、こわばりなどの症状が現れます。

  • ・脊柱側弯症
    :脊柱側弯症は、背骨が側弯する病気です。腰痛だけでなく、背中の痛みや体の変形などの症状が現れます。

  • ・腎臓結石
    :腎臓結石は、腎臓内にできる結石です。腰痛だけでなく、下腹部痛、血尿、吐き気などの症状が現れます。

  • ・腫瘍
    :まれに、腰痛は腫瘍が原因で起こることもあります。


腰痛の症状
腰痛の症状は、原因や程度によって異なりますが、一般的には次のような症状が現れます。

  • ・腰の痛み:腰の痛みは、鈍痛、鋭痛、ズキズキする痛みなど、さまざまな種類があります。

  • ・腰のこわばり
    :腰がこわばり、動きが制限されることがあります。

  • ・筋肉の緊張
    :腰周りの筋肉が緊張し、痛みやこわばりを悪化させることがあります。

  • ・足の痛み
    :椎間板ヘルニアなど、神経を圧迫するような病気が原因で、足に痛みやしびれが現れることがあります。


腰痛の治療
腰痛の治療は、原因や症状によって異なりますが、一般的には以下の方法があります。

  • ・安静:急性腰痛の場合は、安静にして体を休めることが大切です。

  • ・痛み止め
    :市販の痛み止めを服用することで、痛みを和らげることができます。

  • ・筋弛緩剤
    :筋肉の緊張を緩和することで、痛みを和らげることができます。

  • ・温湿布
    :患部を温めたり、冷やしたりすることで、痛みや炎症を軽減することができます。

  • ・コルセット
    :コルセットを着用することで、腰椎を安定させ、痛みを軽減することができます。

  • ・ストレッチ
    :腰周りの筋肉をストレッチすることで、柔軟性を高め、痛みを軽減することができます。

  • ・運動
    :痛みが治まったら、軽い運動を始めることができます。

  • ・マッサージ
    :理学療法士による治療を受けることで、腰痛の原因を特定し、適切な治療を受けることができます。

  • ・手術
    :上記の方法で改善が見られない場合は、手術が必要になる場合があります。

    腰痛を予防するには、以下の点に注意することが大切です。

    生活習慣

      • ・正しい姿勢を保つ:猫背や反り腰などの悪い姿勢は、腰に負担がかかり、腰痛の原因となります。背筋を伸ばし、頭の位置を高く保つようにしましょう。

      • ・適度な運動をする
        :運動不足は、筋肉や靭帯を弱らせ、腰痛のリスクを高めます。
                  ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動や、ヨガ、ピラティスなどの筋力トレーニングを定期的に行いましょう。

      • ・適正体重を維持する
        :肥満は、腰に負担がかかり、腰痛のリスクを高めます。適正体重を維持するようにしましょう。

      • ・禁煙する
        :喫煙は、血流を悪くし、腰痛のリスクを高めます。禁煙しましょう。

      • ・ストレスを溜めない
        :ストレスは、筋肉を緊張させ、腰痛を悪化させることがあります。適度な運動や趣味など、ストレス解消法を見つけることが大切です。

    仕事

      • ・長時間同じ姿勢を続けない:デスクワークなど、長時間同じ姿勢を続ける仕事をしている場合は、30分おきに立ち上がって体を動かしましょう。

      • ・正しい椅子の高さに合わせる
        :椅子の高さを自分の身長に合わせ、背もたれを使って背筋を伸ばしましょう。

      • ・重い物を持ち上げる時は、膝で持ち上げる
        :重い物を持ち上げる時は、腰ではなく膝で持ち上げましょう。

      • ・荷物は両手で持つ
        :荷物は両手で持ち、左右のバランスを均等にしましょう。

    その他

      • ・質の高い睡眠をとる:睡眠不足は、疲労を蓄積させ、腰痛を悪化させることがあります。毎日7~8時間程度の睡眠をとりましょう。

      • ・冷えに注意する
        :冷えは、血流を悪くし、腰痛を悪化させることがあります。体を温かく保つようにしましょう。


    ・バランスの良い食事を摂る
    :カルシウムやビタミンDなどの栄養素が不足すると、骨粗鬆症のリスクが高くなり、腰痛の原因となります。
    緑黄色野菜、乳製品、魚介類などをバランスよく摂取しましょう