発生場所
中国湖北省武漢市から発生。
中国での状況
感染者 約7万人、 死亡者 約2715人(R2.2/27現在)
(ただし、軽症者は見逃されていると思われるので、実際の感染者数は50万~100万人くらいではないか。)
国内での状況
国内でも感染の広がりがみられる。
今までは、中国人からの感染だけに注目してきたが、これからは日本人間での感染の広がり(市中感染)を考えなければならない。
診断方法
「PCR検査(ウイルスDNAを検出する検査)」
この方法は、PCRができる施設のみで可能な検査であり、1回の検査が4~6時間かかる。
1回に処理できる検体数は10検体前後(機械による)。
県内でできるのは衛生研究所など数カ所。
したがって、検査できる人数は非常に限られている。
症状
感染しても症状が全くでない人(不顕性感染者)から、咳、鼻汁、倦怠感、発熱、肺炎、死亡例までいろいろ。
死亡例は、高齢者や糖尿病、心臓病、透析などの持病を持った人が多い。
小児の重症者はほとんどいない。
治療
特別な治療薬はない。一般のウイルス性肺炎の治療と同じ。重症の場合は、酸素吸入や人工呼吸も。
中国での対応
症状があっても治療を受けさせてもらえない人、入院させてもらえない人がいる。
患者が多く、対応が後手後手になっているため、適切な治療が行き届いていないと思われる。
そのため、重症者や死亡者が多いのではないか。
今後の日本での対応
軽症者には特別な治療は不要。肺炎を発症した重症患者に適切な医療を提供することが大切。これは、今やっている一般的な風邪や肺炎の治療と同じ。
大切なのは、急速な感染拡大を防ぐこと。緩徐な感染拡大なら十分に日本の医療は対応できるであろう。
急速な感染拡大を防ぐためには、個人個人が感染予防を心がけること。
感染予防策
人混みを避ける
すでに市中感染は始まっているので、不要不急の人混みへの外出は控える。
換気
飛沫感染を防ぐもっとも重要な対策が換気である。
風通しのいい空間では感染は起きにくい。逆に密閉された狭い空間は、濃厚接触と考えられ、感染がおこりやすい。
広い空間で風通しを良くすることが大切。
手洗い
接触感染を防ぐには、手洗いが最も大切。
手すりやドアノブなど、他人が触ったところに触るとウイルスが手につく可能性がある。
そのまま、その手で自分の顔のどこかを触ると、口、鼻、目から感染する可能性がある。
少なくとも外出から帰った際や食事の前などには、手を洗ってウイルスを洗い流す必要がある。
石鹸を使って20秒間。手指消毒剤も有効。
マスク
広い空間ではマスクは不要である。狭い空間で他人と密接しているときは、ある程度の効果が期待できる。
しかし、マスクの取り扱い方が重要。鼻と口の両方が隠れるように装着する。
使用中、使用後のマスクは汚染されているという認識が必要。
むやみにマスクに触るのは危険。触っていいのはマスクのひもの部分のみ。
マスクに触ってしまったら、ウイルスが手についたと考えて手洗いか手指消毒を。
かかったかなと思ったら
PCRの検査は、重症にならない限りはしてもらえない。とりあえずは、普通の風邪と同じように体を休めることが大切。
症状が悪化してきた場合は最寄りの病院を受診する。医師が必要と認めたら入院やPCR検査をすることも。
コロナウイルスも他のウイルスによる肺炎も、治療は同じである。
したがって、コロナウイルスかどうかの確認は必須ではない。
静岡市保健所 保健予防課からの情報(R2.2/26)
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