『運動をすると免疫は上がる? 下がる?』
答えは、
日常レベルの運動なら免疫に影響しない。ハードな運動では下がる。
体型を磨くには運動が欠かせません。
では、運動と免疫にはどんな関係があるのか。
運動と免疫の関わりは、単純には割り切れません。
健康のために行う通常のトレーニングは、免疫におそらくプラスでもマイナスでもないようです。
運動はストレス解消になるし、運動習慣がある人は食事や眠りといった生活全般もヘルシーに整えようとするから、結果的に免疫は下がったりしないでしょう。
「ただし激しい運動は一時的に免疫を下げることがわかっています」
マラソンランナーは風邪をひきやすいとされるが、それは免疫の低下と無縁ではないでしょう。
運動は健康にはおそらくプラスでしょう。しかし、アスリートが必ずしも長生きするとは限りません。
心機能への負担が大きかったり、筋骨格系に偏った負荷が継続的に強いられ、ケガにつながることもあります。
アスリートレベルのハードなトレーニングはストレスフルなので、免疫を下げる恐れがあります。
フルマラソンに年1回出るくらいならたぶん問題ないでしょうが、
年何回も出たり、興に乗ってウルトラマラソンにハマって月何百kmも走ったりする生活は免疫を下げるかも。
…そこまでいくと、食生活や睡眠など、日常生活もさまざまな制約があるのではないでしょうか?
さて、
あなたはどんなレベルの運動をしていきたいですか?
それによって、免疫へのアプローチ、言い換えると健康づくりへの考え方も変わってくるのでは。
「免疫を高めるのには運動!」というイメージがありますが、
必ずしもそうではなくて、
その人に応じたレベルの運動強度や、トレーニング方法、習慣化の程度、
さまざまなファクターが関わってきます。
一人で考えてもなかなか答えが出なかったら、
ぜひ しま接骨院へ(^^♪
あなたに必要なアプローチを、一緒に考えさせていただきます。
※ここからは余談ですが、
今回わかりやすく「免疫を上げる・下げる」という表現を用いましたが、
そもそも、
免疫とは、上げる・下げるという表現で単純に表現できるものではありません。
テレビや雑誌、インターネット等 各種メディアで、
免疫が「上がる」ことが健康的で素晴らしいことで、免疫が「下がる」ことがすなわち不健康で良くないことのように取り上げられておりますが、
…はたしてそうでしょうか。
何をもってして、「上げる」「下げる」というのでしょうか。
(血液検査データの数値では一応指標はありますが、医療関係者以外の一般の方が「免疫」と言うときのイメージは、少し違うような気がします。)
多くの方が悩まされる花粉症などのアレルギーや、リウマチなど自己免疫疾患は、免疫が過剰に働いて起こる状態です。
一方、普段よりカゼをひきやすい、こじらせてしまった、重篤な感染症などは、免疫がうまく働いていない状態と言えます。
免疫を、身体を健やかに保つ自然治癒力とするのなら、
大切なのは「上げる・下げる」というよりも
「ちょうどいいところにいる」バランスではないか、と私は考えております。
この、「ちょうどいいところ」というのも、一人ひとり違いますし、
身体とこころ、活動と休息、オフィシャルな自分とプライベートな自分と…
実にさまざまな要因が複雑に絡み合って、なんとか成立しています。
このバランスが、どこか綻んだとき、
身体の痛みや心の不調となって表在化してくるのです。
なんだか「ちょうどいいところ」にないなぁ、
そう思ったら、ぜひご相談ください。
きっと、力になれると思いますよ(^^)/