しま接骨院ブログ

2019.07.12

休んだのに疲れが取れない「蓄積疲労」の解消法

厚生労働省が実施した「平成29年 労働安全衛生調査」(発表・平成30年8月28日)によれば、
現在の仕事や職業生活に関することで、
強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 58.3%(平成28年調査59.5%)となっています。

強いストレスの内容(主なもの3つ以内)をみると、
「仕事の質・量」が62.6%(同53.8%)と最も多く、
次いで「仕事 の失敗、責任の発生等」が 34.8%(同38.5%)、
「対人関係(セクハラ・パワハラを含む。)」が30.6%(同30.5%)となっています。

というわけで、週末、どこにも出かけずしっかり休んだのに、疲れが取れない。
むしろどんどん疲労が溜まっていく……。そんな経験をお持ちではないでしょうか?

首都圏在住の20 ~50代のビジネスパーソン男女854人を対象に疲労に関する意識調査を実施したところ、
約8割以上が疲労の蓄積を感じていることが判明しております。

最も多くの人が、そんな蓄積疲労を感じるのは、週末に向かう金曜日・木曜日。
ただ、週明けの月曜日が3位であることから、週末に十分リフレッシュできていない人が多いことのではないでしょうか。

産業医で医療法人社団 同友会 産業医室に勤務する大室正志先生によれば、
近年、働き方改革の影響で、短い時間で高いパフォーマンスを求められるようになり、
30代後半世代のミドル層が疲労の蓄積を訴えるケースが多くなっているそうです。
その蓄積疲労の正体こそ「脳疲労」なのです。

~現代人の疲労の正体は「脳疲労」~

大室先生は、この脳疲労について次のように解説しております。
「現代人はデジタル機器に囲まれ、交感神経が優位な過緊張状態が続くため、
脳の疲労を加速させてしまいます。
さらに、長時間のデスクワークによる、“運動不足”も脳疲労に拍車をかけます」

そして大室先生は、脳疲労の原因として以下の4項目を示しております。

◎モバイルツールの発達で、常に脳を酷使
モバイルツールの発達により、いつどこでも仕事の作業やメールチェックができるため、
現代人は脳を休められる“スキマ時間”がない状態に陥っています。

◎視神経からの影響
現代人の生活に欠かせなくなったパソコンやタブレット。
その発光するディスプレイを見つめることで、視神経を通じて脳が疲弊します。

◎現代人の脳は、バッテリー容量が同じでアプリが増えたスマホ状態
人間の身体は20万年前からほぼ同じ構造だが、現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分といわれています。
これはいわば、バッテリー容量は同じなのに、アプリが増えたスマホのような状態です。

◎運動不足
長時間デスクワークを続け、同じ姿勢であまり動かない状態が続くと、筋肉がかたまって血行が悪くなります。
運動不足は肩こりや腰痛、冷えなど、さまざまな身体の不調を起こします。

~金・土・日の蓄積疲労の解消法~

脳疲労の解消法について大室先生は、次のように指摘しております。
「実は、休日に仕事モードをシャットダウンしてリフレッシュした人のほうが、
週明けから元気に仕事に取り組んでいます。充実した週末を迎えるために、金曜日の夜のうちに溜まった疲れを取っておくことが大切です」

◎蓄積疲労の解消には、金曜日の高濃度炭酸入浴
疲労は、月曜日から金曜日に向かって蓄積していきます。蓄積疲労の解消には、炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38~40度のお湯に10〜20分つかるとよいそうです。
炭酸入浴なら、リラックスに最適なぬるめのお湯でも、末梢の血管を拡張して血流をよくするため、効率的に疲れを取ることが期待できます。

◎運動不足を解消する
軽く汗をかくような早歩き、自転車こぎ、軽めのランニングなどの有酸素運動を、疲れない程度、心地よいと感じる程度に行いましょう。
特に手足の先が冷えて眠れないという人は、運動習慣を取り入れて、血行を改善したいですね。

◎脳の過活動をクールダウン
塗り絵や写経、編み物など、頭を使わずに集中して手を動かしても、リフレッシュできるはずです。

◎姿勢を整える
日頃の姿勢やクセによって、骨格や筋肉には知らず知らずゆがみや緊張が生じているものです。
それらを解消することで、血流が良くなり、酸素が体中に十分にいきわたるようになります。
すると、十分に疲労回復でき、活動のパフォーマンスが向上します。

◎自律神経を整える
身体と心の、ON・OFFのスイッチである自律神経。
自分自身の身体や心と向き合って、活動と休息にメリハリを持ちましょう。
ストレッチや体操、身体の使い方や、習慣の見直しで、自律神経が整っていきます。

 

当院では、姿勢を客観的に分析できるPEEK A BODYというシステムを導入しております。
自分の姿勢をあらためて見ると、みなさん様々な「気づき」があり、驚かれます。
マッサージや骨格矯正、普段の動作の見直しなど、姿勢から身体の不調を根本改善するお手伝いをしております。

また、自律神経に身体や脳からアプローチする方法なども取り入れております。

日頃の疲労がなかなかスッキリしない、月曜がゆううつ…
寝ても寝てもだるい、
そんな方は、ご自身の習慣を見直すとともに、当院にぜひご相談ください。
これまでの整体やマッサージとは違った経験をお約束します!

 

参考文献・URL等:健康情報サイトのウェルラボ